Wednesday, March 31, 2010

月桃夜 遠田潤子

月桃夜。
最初は題名に惹かれて手に取っただけだった。
昨年末発行されたばかり、
著者にとってもこれが初で唯一の作品らしい。
あまり期待しないで読み始めたのだが・・・

これが大ヒット。
最近読んだ中でも抜きん出て私の好みど真ん中。

奄美大島にかつて存在した奴隷の話。
しかも兄妹系。蛍の光パターン。鉄板パターン。
涙なくして読めるわけもなく。
一応ファンタジーに分類されている分か
取り扱う内容の重さに比べ
目を背けるほどのグロさはない。
その分
人の魂(マブリ)や山の神
そして
人間の中に深くもぐったような感情の引き出し方。
始終胸を締め付けられた。
完全にはまりました。
世界の終わりを待っている
人の幸せとは。 いかに。

月桃夜
月桃夜

No comments:

Post a Comment